日柱の性格表で自分の日柱を引いたことがあるでしょう。ところが別の本を開くと説明が違います。どちらが正しいかを 決める前に、表が教えてくれないことがひとつあります。
この記事の問いはひとつです。同じ日柱なのに、なぜ本ごとに説明が違うのでしょうか。 答えが分かれば、六十の表を覚える代わりに、自分の日柱を自分で組み立てて読めるようになります。
まず訂正から
日柱は六十種類の性格タイプでしょうか
違います。六十は人の種類ではなく名札の数です。日柱は、日干がどの日支の上に座っているかを示す座標です。

先に答え — 日柱は類型ではなく座標
ひと言で
六十は人の種類ではなく名札の数です。日柱は、日干がどの日支の上に座っているかを示します。
日柱は生まれた 日を記した二字です。上の字が 日干、下の字が 日支で、この組は六十干支のひとつです。だから日柱の数は六十になります。
なぜ六十なのかはこの記事の範囲外です — 天干十字と地支十二字がどうして六十組になるのかは 天干と地支の記事にまとめてあります。ここではその六十の名札を どう読むかだけを扱います。
原文は日柱をどう使えと言ったか
日柱を解釈の基準にする方法自体は古いものです。『淵海子平』は子平の法が 日を主とすると記します。 ここまでを引けば「日柱こそが自分だ」という話になり、実際に多くの記事はここで止まります。
同じ文の後半
しかし原文はそこで終わりません。まず提綱(月令)を重く見て、次に年・日・時の地支を用いて格局を成し、 そのうえで初めて断じることができると続きます。そしていずれも月令を用とせよと付け加えます。
つまり 日柱だけで判断するなというのは、現代の注意書きではなく原文の指示です。日を主とすることと、 日柱ひとつで結論を出すことはまったく別です。前者は基準点を決める作業で、後者は残る六字を捨てる作業です。
だから性格表は本ごとに違う
性格表は判断の 結果を要約したものであって、判断する手順ではありません。ある著者は日支の蔵干を重く見、 ある著者は十二運星を先に立て、ある著者はその日柱で出会った事例をまとめます。要約の基準が違えば要約文も変わります。
ですから表が食い違うときに問うべきは「どの本が正しいか」ではなく 「この説明は何を根拠にしているか」です。根拠が分かれば、二つは互いを否定しているのではなく、 違う欄を見ていただけだと分かります。
覚えておく一行
表は誰かが下した結論であり、座標は自分で確かめられる事実です。
日干 — 自分を代表する一字
日干は命式全体を読む基準点です。残る七字がこの字を助けるか、削るか、圧するかを比べて解釈が始まります。甲木・乙木 のように十の日干がそれぞれどんな肌理を持つかは 日干十種の記事で別に扱います。
ここで覚えておくことはひとつです。日干が同じでも日柱は六通りあります。甲木の日干は甲子・甲寅・甲辰・ 甲午・甲申・甲戌の六つの席に座り得て、どこに座るかで条件が分かれます。
日支 — 日干が座る席
日支は日干が踏んでいる土台です。伝統的な言い方では 坐下、つまり「座った席」と呼びます。同じ甲木 でも水気の多い子水の上に座るのか、同じ木の寅木の上に座るのかで話が変わります。
この違いがそのまま性格の違いに翻訳されるわけではありません。まず 構造の違いとして読みます。根がある か、助けを受けるか、削られるかが先で、人生の場面は残る六字と運の流れまで見て初めて言えます。
日支の中の蔵干 — 根はあるか
日支は表の一字で終わりません。内側に天干が一字から三字まで入っていて、そのうち最も大きな役を担うものを 正気と呼びます。下の表の三列目が各日支の正気です。
通根、つまり根は正気からだけ生まれるものではありません。日干と同じ五行が蔵干の どこにあっても根になります — 甲木が辰土の上に座ると正気が戊土なので根がないように見えますが、辰の余気の乙木が 木の根になります。逆に、正気が日干を生じるからといって、それがそのまま通根というわけでもありません。蔵干を 分けて見る方法は 蔵干の記事に、その根が強弱判断でどう使われるかは 身強・身弱の記事に続きます。
十二運星 — 日干がその席でどの段階か
日干と日支を組ませると 十二運星の段階がひとつ決まります。甲木が子水の上に座れば沐浴、丙火が寅木の 上に座れば長生、という具合です。下の表の四列目がその値です。
段階の名には病・死・墓のように恐ろしく響く字も混じりますが、これは 気の局面を指す名であって出来事の 予告ではありません。十二段階それぞれの意味は 十二運星の記事で詳しく扱います。
干与支同 — 上下の五行が同じ十二の日柱
六十のうちには、日干の五行と日支の五行が同じ日柱があります。これを 干与支同と呼びます。五行一致を 基準に計算すると 甲寅・乙卯・丙午・丁巳・戊辰・戊戌・己丑・己未・庚申・辛酉・壬子・癸亥の十二です。
読むときの境界
干与支同は上下が同じ五行に揃ったという 構造の説明であって、良し悪しの印ではありません。土にあたる 四つ(戊辰・戊戌・己丑・己未)を含めるかについては流派ごとに異論があります。
日支を配偶者の席として見る配当
日支を配偶者の席に割り当てて読む方法が広く使われます。自分に最も近く付いている地支だという点から出た配当で、関係を 語るときによく登場します。
ただしこの記事では、その配当を 配偶者の性格や結婚時期を予測する根拠には使いません。人の関係は命式の 一マスで決まらず、相性は二つの命式の複数の軸を併せて見る必要があるからです。
六十日柱の構造表
下の表は性格の形容詞ではなく 構造の値を載せます。十二運星と正気の蔵干は、このサービスが実際に命式を 計算するのに使っている関数からそのまま取り出しました。ですから自分の結果画面の値と同じで、突き合わせて確かめられます。
| 日柱 | 日干(五行・陰陽) | 日支の正気 | 十二運星 | 干与支同 |
|---|---|---|---|---|
| 甲子 | 木・陽 | 癸 | 沐浴 | — |
| 乙丑 | 木・陰 | 己 | 衰 | — |
| 丙寅 | 火・陽 | 甲 | 長生 | — |
| 丁卯 | 火・陰 | 乙 | 病 | — |
| 戊辰 | 土・陽 | 戊 | 冠帯 | 該当 |
| 己巳 | 土・陰 | 丙 | 帝旺 | — |
| 庚午 | 金・陽 | 丁 | 沐浴 | — |
| 辛未 | 金・陰 | 己 | 衰 | — |
| 壬申 | 水・陽 | 庚 | 長生 | — |
| 癸酉 | 水・陰 | 辛 | 病 | — |
| 甲戌 | 木・陽 | 戊 | 養 | — |
| 乙亥 | 木・陰 | 壬 | 死 | — |
| 丙子 | 火・陽 | 癸 | 胎 | — |
| 丁丑 | 火・陰 | 己 | 墓 | — |
| 戊寅 | 土・陽 | 甲 | 長生 | — |
| 己卯 | 土・陰 | 乙 | 病 | — |
| 庚辰 | 金・陽 | 戊 | 養 | — |
| 辛巳 | 金・陰 | 丙 | 死 | — |
| 壬午 | 水・陽 | 丁 | 胎 | — |
| 癸未 | 水・陰 | 己 | 墓 | — |
| 甲申 | 木・陽 | 庚 | 絶 | — |
| 乙酉 | 木・陰 | 辛 | 絶 | — |
| 丙戌 | 火・陽 | 戊 | 墓 | — |
| 丁亥 | 火・陰 | 壬 | 胎 | — |
| 戊子 | 土・陽 | 癸 | 胎 | — |
| 己丑 | 土・陰 | 己 | 墓 | 該当 |
| 庚寅 | 金・陽 | 甲 | 絶 | — |
| 辛卯 | 金・陰 | 乙 | 絶 | — |
| 壬辰 | 水・陽 | 戊 | 墓 | — |
| 癸巳 | 水・陰 | 丙 | 胎 | — |
| 甲午 | 木・陽 | 丁 | 死 | — |
| 乙未 | 木・陰 | 己 | 養 | — |
| 丙申 | 火・陽 | 庚 | 病 | — |
| 丁酉 | 火・陰 | 辛 | 長生 | — |
| 戊戌 | 土・陽 | 戊 | 墓 | 該当 |
| 己亥 | 土・陰 | 壬 | 胎 | — |
| 庚子 | 金・陽 | 癸 | 死 | — |
| 辛丑 | 金・陰 | 己 | 養 | — |
| 壬寅 | 水・陽 | 甲 | 病 | — |
| 癸卯 | 水・陰 | 乙 | 長生 | — |
| 甲辰 | 木・陽 | 戊 | 衰 | — |
| 乙巳 | 木・陰 | 丙 | 沐浴 | — |
| 丙午 | 火・陽 | 丁 | 帝旺 | 該当 |
| 丁未 | 火・陰 | 己 | 冠帯 | — |
| 戊申 | 土・陽 | 庚 | 病 | — |
| 己酉 | 土・陰 | 辛 | 長生 | — |
| 庚戌 | 金・陽 | 戊 | 衰 | — |
| 辛亥 | 金・陰 | 壬 | 沐浴 | — |
| 壬子 | 水・陽 | 癸 | 帝旺 | 該当 |
| 癸丑 | 水・陰 | 己 | 冠帯 | — |
| 甲寅 | 木・陽 | 甲 | 建禄 | 該当 |
| 乙卯 | 木・陰 | 乙 | 建禄 | 該当 |
| 丙辰 | 火・陽 | 戊 | 冠帯 | — |
| 丁巳 | 火・陰 | 丙 | 帝旺 | 該当 |
| 戊午 | 土・陽 | 丁 | 帝旺 | — |
| 己未 | 土・陰 | 己 | 冠帯 | 該当 |
| 庚申 | 金・陽 | 庚 | 建禄 | 該当 |
| 辛酉 | 金・陰 | 辛 | 建禄 | 該当 |
| 壬戌 | 水・陽 | 戊 | 冠帯 | — |
| 癸亥 | 水・陰 | 壬 | 帝旺 | 該当 |
自分の日柱を読む六つの文
| 順序 | 確かめること | 避けたい誤り |
|---|---|---|
| 1. 座標 | 日干と日支の二字をそのまま書き出す | 表の形容詞から読み始めること |
| 2. 通根 | 日支の蔵干すべて(正気・中気・余気)から日干と同じ五行を探す | 正気だけを見て根がないと片づけること |
| 3. 関係 | 日支の正気が日干を生じるか剋するかを別に見る | 助けてくれる=通根、とまとめてしまうこと |
| 4. 段階 | 日干がその日支で十二運星のどれになるかを見る | 段階の名を吉凶に置き換えること |
| 5. 月令 | 生まれた月がその配置を助けるかを確かめる | 日柱だけで結論を出すこと |
| 6. 反証 | 最初の判断と食い違う字をわざと探す | 合う説明だけを選んで読むこと |
六つを埋めると、「私は何々の日柱だ」から「私の日干はこの席に座っていて、根はここにあり、月令はこちらを助ける」へ文が 変わります。命式全体を最初から見たいなら 四柱推命の入門から開いてください。
ひと文で覚える
結論
日柱は六十の性格タイプのひとつではなく、日干がどの日支の上に座っているかを示す座標です。

命式で日柱の二字を確認し、上の表の同じ行と照らし合わせてみてください。
出典と根拠の扱い
日を主としつつ、まず月令を重く見て年・日・時の地支で格局を成してから判断せよという箇所は、『淵海子平』の原文を直接 開いて確かめました。上の六十行の表の十二運星と正気の蔵干は、このサービスが命式計算に使っている関数と表をそのまま 走らせて取り出し、干与支同の十二が伝統的に知られる一覧と一致するかを別途突き合わせました。
断定しなかったことが三つあります。第一に、いま流通している六十日柱の性格表が、どの文献で今の形に まとめられたのかは確認できなかったため、「古典にある/ない」のどちらとしても書いていません。第二に、日支を配偶者の席 として見る配当は紹介しますが、配偶者の性格や結婚時期を予測する根拠には使いませんでした。第三に、干与支同に土の四つを 含めるかに異論があるため、五行一致を基準に計算した十二を、その基準を明示して提示しました。
古典の文は原文を引用し、解説は書き改めました。この記事は日柱で性格・職業・相性・財・健康を確定せず、良い日柱と悪い 日柱を分けません。旧版の六十行の性格要約表は、判断手順を欠いたまま結論だけを並べた形だったため、今回の改訂で構造表に 置き換えました。
Mystic Universe Editorial
執筆・監修
『淵海子平』の「以日爲主」の箇所を原文で開き、その後に続く条件節(提綱を先に重く見て、年・日・時の地支で格局を成してから断ぜよ)まで確認して作成しました。六十行の表の十二運星と正気の蔵干は、本サービスの命式計算関数の出力をそのまま移した値です。この記事は日柱で性格・職業・相性・財・健康を確定しません。
よくある質問
Q.日柱とは何で、なぜ重要なのですか。▾
日柱は生まれた日を記した柱で、その天干である日干が命式を読む基準点になります。ただし『淵海子平』は、日を主としつつ月令を先に重く見て年・日・時の地支で格局を成してから断ぜよと記しています。基準点という意味であって、日柱だけで結論を出すという意味ではありません。
Q.自分の日柱はどうやって調べますか。▾
正確な生年月日を万年暦や命式計算に入れれば、その日の干支の組が出ます。この記事の六十行の表は本サービスの計算と同じ値なので、自分の結果とそのまま突き合わせられます。
Q.良い日柱、悪い日柱はありますか。▾
ありません。日柱は日干がどの日支の上に座っているかを示す座標であり、実際の判断には月令と残る六字、運の流れまで必要です。
Q.同じ日柱なのに、なぜ本ごとに説明が違うのですか。▾
性格表は判断の結果を要約したもので、判断の手順ではないからです。著者ごとに蔵干・十二運星・事例のどれを重く見るかが違えば要約も分かれます。表が食い違うときは、どちらが正しいかより何を根拠にしているかを見てください。
Q.干与支同の日柱とは何ですか。▾
日干と日支の五行が同じ日柱です。五行一致を基準に計算すると甲寅・乙卯・丙午・丁巳・戊辰・戊戌・己丑・己未・庚申・辛酉・壬子・癸亥の十二になります。構造の説明であって吉凶の印ではなく、土の四つを含めるかには流派差があります。
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本コンテンツは娯楽目的で提供され、専門家への相談に代わるものではありません。
